my国宝をつくる【陶芸体験その2】
前回はアトリエ新松戸カルチャー教室の陶芸クラスを体験レポしました。
続いて今回は、さらなる陶芸の楽しさをお伝えすべく、高台(こうだい)作りに挑戦します。
“高台削り”とも言い、入会後に学ぶことが出来る工程です。
高台とは、お茶碗をひっくり返してみると一目瞭然な部分を言います。
輪っかになっていて、全体を支える部分です。
画像の右側奥と手前が一般的でしょうか。
熱いものが茶碗に入っていても、高台を持ち上げれば「熱っ」とならずにすむ、そんな役割も持っています。
左手奥のような形態を「隠し高台」と呼ぶことを私は初めて知ったのですが、まるで昔忍者が使用していた…という説明書きがありそうな響きですね。
この手の高台は、ふつうに置かれている時にはあたかも陶器と一体型になっているようで、高台部分を感じさせないことから名付けられたのでしょう。
さて今回の高台作りでは、ひょんなことから左手前“?”の状態を披露することになります。
またしても試練が待っていたのです…。
それでは参りましょう。
本日は前回の体験で作成した2点を使います。
梅澤先生、私の起死回生ミニカレー皿を持って早速険しい表情です。
「ちょっとですね、薄いんです…。」
えっ薄いとは?
「底の部分が薄すぎるので、削り出してしまうと危険です。」
Σ(゚Д゚|||)
高台削りを挑戦しにきたのに、挑戦権が既になかった…!
ということで、高台は2個目の真・お茶碗で頑張ることにし、このミニカレー皿では削り作業の練習をします。トホホ。
ろくろの円に合わせ、皿を乗せます。前回の状態より乾燥しているのが分かります。
粘土を3方にギュッと置き、皿が動かないように固定します(あまり力を入れると皿の形が変わってしまうので注意)。
竹串で、「ここまで削るぞ」というアタリ(円)をつけます。
上から見て、ろくろの回転軸と皿の中心を合わせるようにします。
ろくろを回し始めてから腕を動かしてしまうと円が歪みますので、脇をしっかり締めて腕を固定しましょう!
一瞬、レコードの針がレコード上をグルグルする様が思い浮かんだのですが、アレではダメだということですね。
円(高台)は小さくした方がスリムに見えますし軽量化もできるのですが、今回のこのイワクツキ皿はあまり削れないため、少し大きめの円です。
キレイに円が描けました。
前回の成形時では真ん中に寄せて作っていたつもりの底が偏っているのが分かります。
円の外側を削って行きます。
削りの作業は↓の道具を使って行います。
色々な形があり、垂直に近づけたい時、丸みをつけたい時、一気にごっそり削りたい時など使い分け出来ます。
なんとかここまで削れました!
これが一番上の画像で“?”とした状態です。
この形式の呼び方は無いとのことで?だったのです(泣)
ちょっぴり哀しいですが、これも立派な器になると先生は仰って下さったので、引き続き釉薬の作業に持って行きたいと思います。
お隣では本クラスの方がシュガーポットを作っていらっしゃいました。お洒落な雑貨屋さんに置いてありそうです、ステキ!
さて次は2個目のお茶碗に移りまして、今度はちゃんとした高台を作ってみます。
今回撮影者が多忙だったのと、私自身が夢中になってしまい、途中経過の写真が少ないです…申し訳ありません。
本来はこのアタリ円を描いた後に、もうひとつ内側に円を描きます。
円(高台)の外側を削ったら円の内側も削ります。
外側にあたかも繋がっているように意識すると美しくなります。
よし、いいかな?というところで先生に見せてみました。
手に取った先生、またもや険しい顔に…!
「重いですね」
な、なんですと!? 自分でも持ってみる。ズシッ。
お、重〜〜い!
なんと、削りが甘く重厚感溢れる(この場合マイナス!)お茶碗になってしまいました。
このままでは筋トレ用のお茶碗が開発できそうです。
ですがこの時点ではいくらでも削っていけますので、慎重になりすぎた自分に喝を入れ、再び削り出し。
あ、ここまで言い忘れていましたが、今日もろくろは常にクルクルしています。
一度吹っ切れると思い切って作業できるので進みが早いです。
軽くなりました!
手の収まりも悪くないです♪
最後にお尻にサインを彫っておしまいです。
次回は素焼き、釉薬のレポをお届けします。
その前に、アトリエ新松戸カルチャー教室の陶芸クラスで開催中の“体験コース”をぜひ一度ご体験下さい。
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