作品紹介|木曜油絵クラス
7月に入り、今週末からは真夏の暑さになるということです。今年も暑くて長い夏になりそうな予感がします。さて、久しぶりの作品紹介。今日は木曜油絵クラスのKさんです。
前回の石膏像を中心にしたモチーフの作品です。Kさんは背景にレンガを積み上げたような壁をおくことで、画面に重量感を与えています。
最初はただの格子模様のような表現だったのですが、左上からの光を想定して、レンガ一つ一つに光のあたっている場所と影の場所を描き分けることで、一気に空間のリアリティーが増しました。それに引っ張られるように、石膏像独特の乾いた質感も画面から感じられるようになりました。
このときに、光のあたっているところにはホワイトを混ぜた不透明な絵具を使って、影の部分には透明色にオイルをたっぷりと混ぜたグラッシーの手法を使ったことで、中間調のベースの上に手際よく立体感を出していく方法に気がついたようで、そこは大きな成長だと思います。今回学んだ点を、次回作以降でもどんどん応用していって欲しいと思います。
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