鉛筆デッサン|火曜油絵クラス

2017年10月29日

今日は一気に気温が上がって、4月中旬頃の陽気だったそうです。
教室にいらっしゃる生徒さんの服装も、少し軽やかになってきました。

火曜日の油絵教室は鉛筆デッサンに取り組みました。

油絵に入る前のエスキースなどで、スケッチはよくやっているのですが、じっくりと鉛筆で描き込むことはあまりありません。
今回は、特に日ごろあまり使わないH系の硬めの鉛筆を使ったタッチの表現と、明暗法による立体感の表現に重点をおいて、実施しました。
鉛筆デッサンを行ないました

参考例として、受験生のデッサンを借りて来て、教室の前に張り出しました。
参考例として受験生のデッサンを張り出しました。

実際にどの硬さの鉛筆をどう使っているのか、実演を交えて説明しました。
鉛筆の使い方の実演も行ないました。

モチーフは瓶と貝殻です。今回は「硬いモチーフを硬い鉛筆を併用して描く」がテーマです。
モチーフは瓶と貝殻

生徒さんの作品たち
MYさんの作品 ASさんの作品 TMさんの作品 OMさんの作品 SMさんの作品 YYさんの作品 ITさんの作品

多くの絵画教室では、4Bとか6Bといった軟らかい鉛筆を使って描くことが多いようです。
クロッキーのような短時間描きの時でしたら、それでも良いと思うのですが、表面に凸凹のある画用紙のようなしっかりとした紙に描くときはちょっと表情が単調になりがちです。そう言ったとき、部分的に紙の凸凹を潰すように硬い鉛筆を使ったり、ガーゼやティッシュを使って鉛筆の粉をこすり込んだりすると、とたんに立体感や質感が豊かになります。当然、何でもかんでも紙の目を潰せば良いとか、こすり込めば良いという訳ではなく、適材適所な使い分けが肝心です。
そう言ったことを今回の課題で感じていただければ良いかなと思います。
次回は、植物など、「軟らかくて薄いものを硬い鉛筆を併用して表現する」というテーマで、もう一度鉛筆デッサンに取り組みます。

イワサキ